Posted on: 26/03/2021 Posted by: 瀬戸 郁保 Comments: 0

量子力学?

 いきなり”量子力学”と言われても、よくわからない・・・。
 よくわからないと、そのまま思考停止して、それってすごいね!とか、はたまた背伸びをして知ったような顔をして、ふむふむなんて思ったりする。じっくりと取り組んでみたい世界ではあるけれど、理解できないと挫折感にさいなまれることもあるので、まぁ今日のところはそっとしておくのがいいだろう。

 本書は、引き寄せ系の本ではあるが、そのベースは量子力学らしい。引き寄せ系の内容を、量子力学というものをひとつのツールとしながら解説している、といったほうがいいだろうか。
 量子力学というと、日本初のノーベル賞受賞者である湯川秀樹をはじめとする物理学の先生をイメージするので、とても厄介な学問であるなというのは知っています。しかしそれがどうして引き寄せの法則などと関係があり、どうやってつながるのでしょうか。

叶えもんとヒロとの会話形式で

 しかし量子力学といっても、難しい数式が出てくるようなものではなく、“叶えもん”という猫のキャラクター(もっと本編にイラストがたくさん出てくるのかと思いきや、ほとんど出てきませんが・・・ドラえもんや妖怪ウォッチを足して二で割ったようなもの)と、本書の主人公であるヒロという青年(こちらはのび太君的です)が会話をしながら量子力学の世界を分かりやすく解説し、実践的な内容を伝授してくれます。
 少し難しい理屈がありながらも、そういったことが実際に根拠になっているというるのは、読んでいて納得もしやすいし、これなら出来そうだなと気持ちも前向きにしてくれます。“引き寄せ”というと、スピリチュアル、精神世界のやや怪しげな印象を持つ向きもありますが、この本にはそのようなものがなく、かといってこじつけのような感じもないのがいいなと思います。

あっという間に読めて、すっきりと

 本書は会話形式で、とても分かりやすいのであっという間に読むことができるかと思います。量子力学がどのようなものか正直分かりませんので、物理学を勉強してきた方にとっては無理があるとか、不十分と思われるかもしれませんが、なんとなくでもわかるような感じで引っかかるところがほとんどなく、スーッと読んでいける感じです。

 そういうと、中身もないのかな?と思うかもしれませんが、そんなことはあないと思います。かなりオヤジギャグと言いますか、ジェネレーションを感じる古めのギャグも盛り込まれているので、苦笑いするところもあります。しかし、主人公のヒロと一緒に実践できそうな気分にさせてくれますし、本書の内容を心がけていくと、ちょっと変わったかなぁと感じるところもあります。こういった本は、説教じみたり、怪しくなりそうな世界になりそうですが、そこをうまく量子力学という概念を使って(たとえそれがフィクションとしての利用であっても)日常生活に落とし込んでいると思います。

 引き寄せ系の本が苦手だけど、そういう世界に少し触れたい人にとっても好著だと思いますし、ちょっと息抜きを兼ねながら、これからどうやって生きていこうかなとなんとなくでも思っている方におすすめの一冊になると思います。

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レビュアープロフィール

瀬戸 郁保
瀬戸 郁保
コガネブックス店主

本が好きで、ついつい買ってしまう。。
本業は鍼灸師・国際中医師で、東洋医学畑の人間です。
体について、心についてといった本業に関係する本を読むことが多いですが、その他にも旅、食べ物などいろいろと。
東京の表参道で源保堂鍼灸院の院長をしている。
また、登録販売者であり国際中医師でもあり、薬戸金堂という漢方薬店の店主でもある。

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