猫村さんカレンダー

 仕事場で使う卓上カレンダー。

 これ、かつては毎年何にするか悩むことがあった。
 絵柄、デザインはもちろんのこと、月曜日はじまりがいいとか、いろいろと選ぶときのポイントがあった。
 我ながらこんなことに労力を費やしたくはないのだが、一年間お付き合いするものだからと、正直おざなりにもできない。

 しかしこの数年はその悩みはなかった。
 なぜならば、猫村さん一択だったから。

 猫村さんというキャラが一つあるだけで、デザインやら大きさやら、日曜日はじまりだかなんてのはどうでもよくなってしまうくらいの一択ぶり。だったら最初からカレンダー選びで悩むなよって話なんだけれども、そこはやはり猫村さんというキャラクターの強さ。すべてをなごませてくれる、すべてをほっこりさせてしまう、それがあるだけで、もうほかの要素なんてどうだっていいのだ。

 そんな感じで、猫村さんカレンダーの存在を知ってからのこの数年は、猫村さんカレンダーを早めに予約注文しておくことが年末行事の一つになっていました。

 でも、でも・・・でも・・・なんだ。。

 去年はコロナ禍だったせいなのか、猫村さんカレンダーが日めくりカレンダーになってしまっていたのだ。

 もちろん、もし卓上カレンダーという縛りがなければ日めくりカレンダーでも全然よいし、むしろそれで毎日が楽しくなるから、それでいい。

 しかし、私が使用したいのは職場なのだ。
 しかもその職場は鍼灸院。
 患者さんが予約を決めるときに見るカレンダーとしてなのだ。
 だから、日めくりカレンダーは除外されてしまうのだ。

 一瞬、コレクターズアイテムとして、また、家で使うカレンダーとしてこれを採用してみようかと思った。
 でも、それは無駄でしかない。
 取っておいても、めくって眺めなければ意味がない。いくら猫村さん好きでも、無駄は良くない。カレンダーだし、やはりそこは活用できてこそなのだ。

 ということで、去年一年間は猫村さんには会えず・・・。

 そして来年も引き続き日めくりカレンダーになってしまうのだろうか・・・。
 私の胸には一抹の不安がよぎるのであった。
 

そして今年は復活へ

 そんなことを不安がっても仕方がないし、まぁ、他のを選べばいいだけなんだが。
 
 というなかで日々を過ごしていたら、なんと今年は猫村さんの卓上カレンダーが復活したではありませんか!
 しかも今年はやや豪華な箱仕様。
 今年は大きなサイズで予定も記入しやすい。そしてシールもついているし、これはもう最高なのであります! 

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コガネブックス店主&源保堂鍼灸院・院長

本業は鍼灸師にして国際中医師。仕事柄、体や心、東洋医学の本をよく読むことが多い。
しかし、好奇心が旺盛なので、幅広くよんでおきたい性分。
写真を撮ること、散歩、旅行などが現在の趣味です。

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