『君が僕を知ってる』 RCサクセション

そばにいてくれる味方

 生きているといろんなことがある。

 嫌になることもたくさんある。
 あわせて悲しいこともたくさんある。

 世の中にはいろんなストレスがあるが、人から受けるものはたまったものではない。
 すぐに忘れることができず、いつまでもモヤモヤと残るものだ。
 そういうことを平気でする人がいる、しかも意図的に置いていく。
 あー、嫌だ。
 そういうときは相手にしない、それでいい。
 さっさと忘れてしまおう。 

 でも、そんな人ばかりじゃないんだ、世の中は。

 自分の味方をしてくれる人だっているんだ。

 どんなときでも、なにがあっても、自分が批判の矢面に立っても、必ず味方をしてくる人。
 そういう存在、そういった人は必ずいる。

 それが恋人だったり、奥さんだったり、両親や家族であったり、そして友達だったり…。

 そういう存在を身近に感じると、強くなれる。

 誰が何を言ったって、自分は何も悪いことなんてしていないんだ。
 「あの人が何か言ったって、そんなの無視していいよ、言いたいやつなんだ、ああいう輩は。」

 そう、そんな風に、自分を見守ってくれている存在がいるんだ、誰にだって。
 自分は悪くない、自分は決して悪くないんだと、そう信じてくれている存在。

 そういう存在がそばにいること、たとえそばにいなくても、どこかでつながっている実感。
 その実感があること、それが自分を文字通り助けてくれるのだ。

自分もそういう存在になれること

 一方的に自分だけが助けてもらってはいけない。

 一方的に自分が信じられているだけではいけない。

 自分も、自分を信じてくれる存在と同じくらいその存在を信じなくてはいけない。

 そうなんだ、君が僕を知っているためには、自分がどれだけ相手を愛しているか、その存在を愛おしと思っているか。

 そんなことが試されている。

 一方的なものではない、打算でもない、かりそめでもない。

 そういう存在のために、今日も僕は一生懸命に生きよう。

 守る人がいる、それがなんと愛おしいことか。

 君が僕を知ってる

 そして

 僕も君を知ってる

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レビュアープロフィール

瀬戸 郁保
瀬戸 郁保
コガネブックス店主

本が好きで、ついつい買ってしまう。。
本業は鍼灸師・国際中医師で、東洋医学畑の人間です。
体について、心についてといった本業に関係する本を読むことが多いですが、その他にも旅、食べ物などいろいろと。
東京の表参道で源保堂鍼灸院の院長をしている。
また、登録販売者であり国際中医師でもあり、薬戸金堂という漢方薬店の店主でもある。

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