『ひと相手の仕事はなぜ疲れるのか』

感情労働という言葉を知る

 「感情労働」という言葉をご存じでしょうか?

 私は本書を手に取るまで「感情労働」という言葉を全く知りませんでした。

 俗に労働を「肉体労働」「頭脳労働」と二つに分けることが多いと思いますが、本書が伝えているのはその二つに分類できない、三つ目の労働形態。それはつまり、主に感情をメインとした労働のこと。それが「感情労働」という言葉なのだが、この言葉を聞いただけでそれをすぐにイメージできてしまうと思います。それはおそらく、さまざまな仕事内容があるにせよ、感情というものを切り売りしながら労働しているという形態が多く浸透しているということの証でもある。

 というと、感情労働という言葉は最近できた言葉で、著者のオリジナルなのかなと思ったりもするが、そうではない。感情労働という言葉は社会学の言葉として何十年も前に提出され、その後社会を見ていく尺度の一つとして定義されてきたものなのである。

レビュアープロフィール

コガネブックス KoganeBooks
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コガネブックス店主&源保堂鍼灸院・院長

本業は鍼灸師にして国際中医師。仕事柄、体や心、東洋医学の本をよく読むことが多い。
しかし、好奇心が旺盛なので、幅広くよんでおきたい性分。
写真を撮ること、散歩、旅行などが現在の趣味です。

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